苗木は、従来から下枝のよく張ったものがよいとされてきました。それは、苗木を山に移植したときに、根を出すための養分は苗木の下枝に蓄えられているからなのです。すぎ・ひのきの苗木は、通常2年から3年苗畑で育成してから山に移植しますが、それまでの育苗期間中に弱ったり生育が良くない時期があると、下枝は発達せず、ひどい場合には、枯れ上がってきます。
当社は、山に移植したとき100%活着することを目指しています。その第一歩が下枝の充実にあるのです。
また、移植したときに枯れなくても、その後どんどん伸びていくためにも下枝は大変重要です。特にひのきは一気に伸びるような苗木でないとまっすぐに成長しにくく、材の価値も下がる可能性が高くなります。